2024 チャレンジサイクルロードレース
2024.04.14
photo : 三井 至
レース概要
毎年4月に伊豆修善寺サイクルスポーツセンターで開催される「チャレンジサイクルロードレース」。春の訪れを告げる伝統のレースであり、今年で第47回となる歴史ある大会に参戦しました。尚、本レースは今年度全日本選手権出場選考レースのひとつとなっており、30位以内の選手は6月に開催される全日本選手権の出場権を得る事ができます。
【開催日】
2024年4月13日(土)
2024年4月14日(日)
【開催地】
伊豆修善寺 自転車の国サイクルスポーツセンター(CSC)内
5kmコース
【距離】
ジュニア 32km
エリート 79km
【出場選手】
◆男子ジュニアカテゴリー
風間大和
◆男子エリートカテゴリー
床井亮太
高梨 万里王
山口瑛志
グルドダニエル
サウルエヴァー
【出走人数】
ジュニア 139人
エリート 89人
Race Report
大会は2日に及び、老若男女様々なカテゴリーが開催される。レバンテフジ静岡の選手は、初日のジュニアカテゴリーに風間(法政大学所属)と下部チームの森、2日目のエリートカテゴリーに床井、高梨、山口、エリック、エヴァーの5名が参戦した。
また、MU17+15にはユーススクールの4名が参戦している。
コースは1周5km。アップダウンが厳しく、実力のあるものしか生き残れない国内屈指のハードなサーキットコースである。各カテゴリー最終周のみ4kmとなり、ゴールラインがコース4km地点の秀峰亭のある登りの頂上に設定される。
【1日目】
<U17+U15カテゴリー>
レバンテフジ静岡ユーススクールの選手たちがU15カテゴリーで活躍。日頃の成果を発揮し、2名が全日本選手権の出場資格獲得圏内でゴールした。
現在レバンテフジ静岡で活動する選手たちも、プロ入り前からこのレースに出場してきた選手は多い。U15年代の選手たちは、目の前の結果だけではなくじっくりと成長していってほしい。チームは引き続き、長期的な次世代選手の育成にも取り組んでいく。
<ジュニアカテゴリー>
ジュニアは、39kmのレースに139人が出走。
チームからは、法政大学自転車競技部にも所属し活動している風間大和と、下部チームレバンテHOPEに所属する森凰翔が出場した。
風間はレースが開始されると、単騎での参戦ながら序盤からアタックをして抜け出す動きを見せる。しかし、積極的に動き続けた風間だったが、中盤に形成された大きな勝ち逃げを逃してしまった。その後メイン集団の先頭でゴールし8位となった。
森は残り2周を残してリタイアとなったが、ここ1年の目覚ましい成長は今後の期待に繋がる。
風間は集団内での実力を見せ、実力があるだけに惜しいレースだった。しかし、各選手の年代別カテゴリーにおいて、レースをつくっていく立場での経験を積むことは非常に重要なことでもある。結果として勝ち逃げを逃したことは悔しいものだが、失敗と捉えずに修正を積み重ねながら今後も積極的なチャレンジを続けてほしい。
-ジュニアレース結果-
8位 風間大和 (法政大学)(レバンテフジ静岡所属選手)
【2日目】
<エリートカテゴリー>
79kmで開催されたエリートカテゴリーは89人の選手が出走。
レバンテとしては今回、事前にエースを決めるわけではなく、各選手それぞれが自身のチャンスを探りながらレースに向かう。状況に応じて連携しながら、最後はチームで優勝を狙うことを目指した。
レーススタート後、1周目からダニエルとエヴァーがアタック。
山口、高梨、床井も含め各選手逃げに入るべくアタック合戦に参加していくが、アタックと吸収の繰り返しで逃げの形成には至らない。
アタック合戦の最中には、エヴァーが機材トラブルにより集団から遅れ、DNFとなった。これにより残り4名での戦いが強いられる。
アタックが繰り返されるなか、レースが動いたのは中盤、チームのメンバーを含まない約10名の逃げが形成された。レバンテは各選手タイミングを逃し、この逃げに乗ることができなかった。この逃げには、宇都宮ブリッツェン4名を含め各有力チームの選手が含まれたことで、レバンテとしては後手を踏む状況になる。
逃げが決まった直後から、メイン集団でダニエル、山口が牽引に入った後、床井が中心になって先頭との差が広がらないように牽引を開始。愛三工業レーシングチームの選手らと共に、床井が奮闘して残り3周ほどまで牽引を担い続ける。この床井の働きにより、先頭集団とのタイム差を1分~1分30秒程度にキープし続けた。この間、ダニエル、高梨、山口もメイン集団に留まり走行。
床井が仕事を終えてからは、牽引役のバトンを山口が譲り受けた。残り2周でタイム差が約1分と厳しい状況だったが、最終盤に山口がメイン集団先頭で猛追をかける。逃げ集団が牽制によりペースが落ちたことも重なり、最終周で先頭に追い付いた。
床井、山口のアシストを受け、脚をためていたダニエルと高梨が最後に登りスプリント勝負に挑んだ。最終的には逃げ集団で走り続けた吉岡選手が優勝し、ダニエル4位、高梨8位という結果になった 。チームのために仕事をし続けた床井、山口も完走をしている。
惜しくも優勝や表彰台には届かなかったが、床井を中心にチームで牽引を行い、各選手役割を果たしながら最後に勝負ができたことは大きな収穫となった。
各選手の実力とコンデションがあがっている事も確認でき、今後のレースに期待が持てるレース内容となった。
しかし、牽引の仕方や、状況に応じたチーム内での役割、コミュニケーションなどにはさらに改善すべき点もある。各選手の連携をさらに強め、来週のJBCF東日本ロードクラシックでも優勝を目指して走っていく。
-エリート結果-
1位 吉岡直哉(さいたま佐渡サンブレイブ)
2位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン)
3位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)
4 位 グルドダニエル(レバンテフジ静岡)
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8位 高梨万里王
24位 山口瑛志
31位 床井亮太
DNFサウルエヴァー