RACE REPORT レースレポート

2024 Jプロツアー【第8戦】西日本ロードクラシック DAY2

2024.04.28

photo : 三井 至

 

レース概要

本レースは、前週に群馬で開催された「東日本ロードクラシック」に続き2週連続での参戦となった。

5月に予定されるUCIレース「ツールド熊野」「ツアー・オブ・ジャパン」に向け、現在の各選手のパフォーマンス確認と、最後の調整レースとして積極的にレース展開に乗ってゆくとを目標に臨んだ。

 

【開催日】

2024年4月28日(日)

 

【開催地】

兵庫県立播磨中央公園 園内特設コース

 

【距離】

144.4km(7.2km×20周)

 

【出場選手】

床井亮太

高梨 万里王

山口瑛志

夏目天斗

グルドダニエル

エリックディアテンス

 

【出走人数】

117人

 

【動画】

YouTubeLive

https://www.youtube.com/watch?v=WOW86d6v4A0

 

Race Report

前日に続、西日き西日本ロードクラシックの2日目が開催された。前日のショートレースとは打って変わり、同じコースを20周144kmで争われる。距離の長さだけではなく、最高気温が30度を越えた事もレースを非常に厳しいものとした。

 

 

チームは前日の反省も踏まえてスタートから前方に並び、序盤からアタック合戦に加わっていった。

アタックが頻発する中、2周目に6名程度が抜け出す。ワンテンポ遅れて山口が単独で追走を試みるが、逃げには届かずチームとしてメンバーを送り込むことができていない。しかし、山口は集団に戻った後すぐに切り替え、高梨のアシストを実行。山口のサポートを受けた高梨が3周目に逃げ集団に加わり、11名の先頭集団が形成される。

 

 

当初は、逃げにメンバーが乗っていない複数のチームがメイン集団をコントロールして追走を試みるも、徐々にタイム差は広がり、先頭の逃げ切りが濃厚になっていく。

 

先頭の高梨は、身体を冷やすための氷や、エネルギー補給も万全にしつつ距離を消化してゆく。3名を揃えるTEAM BRIDGESTONE Cyclingをはじめ、複数名逃げにメンバーを送り込んだチームが多かったことから、出来るだけ足を溜めつつ(体力を温存しつつ)逃げる必要がある。またメイン集団でも、床井を中心に山口とダニエルが待機する形でレースを進めていく。

 

 

先頭でレースが動いたのは16周目。寺田選手(シマノレーシングチーム)のアタックをきっかけに、高梨を含む4名が遅れてしまう。

逃げから送れた高梨は、何とかメイン集団からの逃げ切りを狙うが、残り2周を残しメイン集団に吸収された。その後、メイン集団では終盤に向けたアタックが始まり、山口やダニエルが対応するが、先頭とのタイム差は大きく、床井を中心に最後の勝負に挑むことになる。

 

 

先頭5名の選手は差後まで逃げ切ったが、その直後の集団スプリントでは床井が4位でゴール、全体の9位を獲得した。

 

 

高梨は、前日のミーティングから逃げに乗る意欲を見せており、チームとしても逃げに乗ってほしい選手であった。山口のアシストによりチームとして後手を踏むことなく、有言実行してしっかりと逃げに乗ってみせた。最後は勝負がかかった先頭集団から遅れてしまったが、単騎で逃げに乗った場合の立ち振る舞い等、逃げに乗らなければ経験できない事は多くある。また、チームとして確実に逃げにメンバーを送り込み、床井を温存させることが出来たことも理想的なレース展開であったと言える。昨日に引き続き、床井がメイン集団内で勝負できることを証明し続けていることも今後に期待できる。

 

2日間を通して、異なる選手がチームから両日ともトップ10に食い込み、レース毎にチームワークが良くなっていること確認できたことは大きな収穫であった。

来月はいよいよ国際レースである「ツールド熊野」、「ツアーオブジャパン」と、今シーズンの最重要レースへの参戦が続く。

チーム内での連携は改善を続けながら、今のいい流れを結果に繋げていきたい。

 

【レース結果】

1位 松田 祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

2位 橋本 英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

3位 今村 駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

9位床井亮太

22位グルドダニエル

33位高梨万里王

37位山口瑛志

DNF夏目天斗