RACE REPORT レースレポート

2024 Jプロツアー【第5戦】東日本ロードクラシック DAY1

2024.04.20

photo : 三井 至

 

レース概要

国内屈指の自転車サーキット「群馬サイクルスポーツセンター」を舞台に、JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)伝統のレース東日本ロードクラッシックが開催された。本大会は、4月20日と21日の2日間に渡り実施され、チームとしては今期Jプロツアーの3戦目および4戦目の参加となる。
群馬サイクルスポーツセンターは、短めのアップダウンを繰り返す1周6kmのサーキットであるが、テクニカルなコーナーとスピードに乗りやすいレイアウトから、比較的平坦系の選手が好成績を収めやすいコースとして知られている。集団ゴールになればスプリンターが有利、さらに少人数での逃げ切りの可能性も高いためレース展開の見極めが重要なレースである。

 

【開催日】

2024年4月20日(土)

 

【開催地】

群馬県利根郡みなかみ町 群馬サイクルスポーツセンター

 

【距離】

150km(6km×25周)

 

【出場選手】

床井 亮太

ディアテンス エリック

グルド ダニエル
高梨 万里王
山口 瑛志
夏目 天斗
サウル エヴァー

 

【出走人数】

133人

 

【動画】

YouTubeLive

https://www.youtube.com/live/ip3xPD_4yEk?si=eJTdkUNq9UGLMNa6

 

Race Report

2日間に渡り開催される東日本ロードクラシック。1日目は群馬サイクルスポーツセンター(1周6km)を25周、総距離150kmという長丁場のレースとなった。パンチャー系の選手が得意とする短いアップダウンのスピードコースであるが、周回を重ねるごとに疲労は蓄積される。

 

序盤のアタック合戦から、レースの主導権を握る小集団の逃げグループが形成される可能性があることから、各選手がレース状況を把握して逃げが決まるタイミングを逃さず積極的に選手を送り込むこと、最終的に集団ゴールになった場合は、スプリンターの夏目をメインに戦略を組み立てる事を念頭にレースに臨んだ。

 

 

想定通り、レースは序盤から各チームのアタックが繰り広げられ、床井、万里王がこれに対応する。小さな逃げが形成されるも、大きなタイム差を広げるには至らず序盤の5周が過ぎてゆく。

 

レースが大きく動いたのは5周目の後半に差し掛かったところ、山口を含む8名が先行し、徐々にタイム差を広げていく。メンバーは、冨尾選手(シマノレーシング)、今村選手(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、山本選手(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、ホセ選手(マトリックスパワータグ)、岡本選手(愛三工業レーシングチーム)、草場選手(愛三工業レーシングチーム)、阿見寺選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)、そして山口。

 

選考する8名は、後続のメイン集団と1分ほどのタイム差を維持したまま安定したペースで中盤までのレースを消化してゆく。後半に差し掛かり残り10周をきると、阿見寺選手、富尾選手、山本選手が遅れ、山口を含む先頭集団は5名に絞られる。

 

 

富尾選手が遅れたため、後続のメイン集団はシマノレーシングが牽引を始めると、先頭の5名は逃げ切りに向けペースを上げ約1分~1分半のタイム差を維持したままレース終盤に入る。少し表情が曇りはじめた山口も、逃げきりを目指し全力でペダルを踏む。

 

レースは20周を過ぎて終盤へ、TEAM BRIDGESTONE Cyclingが牽引に加わった後続集団は先頭5名とのタイムを一気に詰める。残り4周をきったところで、山口を含む先頭5名をメイン集団が吸収する。その直後に集団から飛び出した金子選手(群馬グリフィン)と渡辺選手(京都産業大学)が集団を一気に突き放し、最終周回で渡辺を突き放した金子がトップでゴールを駆け抜けた。

 

 

2位以降は集団スプリントとなり、10位でゴールした床井がチーム最上位となった。

序盤の逃げに山口を送り込むこみ優位にレースを進める事ができたが、逃げが捕まったあとの金子選手の飛び出しには力が及ばなかった。最終スプリントは床井と万里王の2名で臨んだが、今一歩表彰台に届かず悔しい結果ではるが、次戦に向けて気持ちを切り替えたい。

 

2日目は、同コースを10周(60km)のショートレースとなる。今回とは違うレース展開が予想されるが、明日もチーム最大の目標である勝利を目指して積極的なレースを展開したい。

 

【レース結果】

1位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)
2位 アグロティス アレクサンドロス(マトリックスパワータグ)
3位 マンセボ フランシスコ(マトリックスパワータグ)


10位 高梨 万里王
13位 床井 亮太
24位 グルド ダニエル
55位 夏目 天斗
56位 山口 瑛志

DNF ディアテンス エリック

DNF サウル エヴァー