RACE REPORT レースレポート

2021ツアー・オブ・ジャパン第1ステージ富士山

2021.05.28

2021ツアー・オブ・ジャパン第1ステージ富士山

会場会場富士SW西ゲート→東京五輪TT周回コース→小山町須走支所→ふじあざみライン
距離78.8km(13km×4LAP+9.4km+17.4km)
出走74名
出走メンバー石井、鈴木龍、海野、野宮、高梨

 

2021年5月28日、UCI公認レースである「ツアー・オブ・ジャパン2021」が開幕しました。

大会初挑戦のレバンテフジ静岡は、石井 駿平、鈴木 龍、海野 晋作、野宮 一朗、高梨 万里王の計5名が出走。

大会初日の第1ステージ、世界レベルの山岳コースを乗り越えて全員完走し、翌日へ繋げる走りを見せました。

レースレポート

昨年はコロナ渦で残念ながら中止となったツアー・オブ・ジャパンが、今年は2年ぶりに開催。例年通りであれば8日間のステージレースだが、コロナウイルス感染拡大の影響により3日間での開催、また、出走を日本国内のチームに限定して決行する運びとなった。

 

レバンテフジ静岡は、ジャパンサイクルリーグ開幕戦に引き続いて、チームキャプテンである佐野淳哉が怪我の治療中という状況。そのため、若手中心のスターティングラインナップで、このハードな3日間のレースに挑む。今大会は、総合順位というよりも各ステージの、特に第2・3ステージにおける上位リザルトを目指して出走する。

 

ツアー・オブ・ジャパンの初日は、地元静岡県の富士山ステージ。78.8kmという距離の中で、東京五輪タイムトライアルの周回コースを4周半した後、全長11.4kmの「ふじあざみライン」を登る。平均約10%、最大22%の登り勾配が控える、世界クラスの山岳コースだ。

今回、レバンテフジ静岡はチーム内にピュアクライマーがいないこともあり、第1ステージでは翌日以降のステージに繋げるための走りを第一条件とした。また、出走選手の中では海野が登坂で一歩抜き出ているため、彼がどれだけの上位タイムでゴールできるかを次の目的とした。

 

レースは、序盤にマトリックス パワータグや愛三工業レーシング等、6名の逃げ集団が形成され、周回中は終始落ち着いた展開に。各チームとも4周回後の「ふじあざみライン」の登坂に向けて温存しており、レバンテフジ静岡も集団内で待機した。しかし途中、高梨が変速トラブルにより遅れをとってしまう。復帰に手間取り、単独走行になってしまった。

「ふじあざみライン」に入った後は、宇都宮ブリッツェンの増田選手やキナンサイクリングチームのルバ選手、マトリックス パワータグのマンセボ選手ら、強力な選手たちが登坂力で勝負する展開。2位のルバ選手に10秒差をつけて、増田選手が1位でゴールした。

 

レバンテフジ静岡は全選手、富士山山岳コースの完走を果たし、最高位は海野の44位だった。一時は遅れた高梨も、トラブルを乗り越え完走した。

大舞台に初挑戦する選手が多く、また純粋なクライマーがいない中で、今後のステージへ向けてチーム一丸となり山場を乗り越えた。しかし、これだけの結果では決して満足できない。己自身を超えるため、選手たちは第2ステージ以降も走り続ける。

 

 

明日以降も応援のほど、宜しくお願い致します!

 

Photo by 三井 至