2021JCL 広島トヨタ広島ロードレース
2021.07.10
2021JCL 広島トヨタ広島ロードレース
豪雨振り続ける日本列島、特に降水量の多い広島での開催となったジャパンサイクルリーグ第2戦。
レバンテフジ静岡からは 佐野、鈴木 龍、野宮、西村、海野、高梨 が出走。不安定な天候の中でのサバイバルレースに、苦しめられる結果となりました。
はじめに、この度の豪雨により被害に遭われたすべての皆さまへ、心よりお見舞い申し上げます。
また、久々の現地観戦ができるということで、悪天候にも関わらずロードレースファンが会場に集まりました。今回、主催者方の多大なる尽力により、新型コロナ感染対策を万全に行うことで有観客でのレース開催を実現されたことに、感謝申し上げます。
レースレポート
曇り空が予想されていた、広島森林公園。レース開始1時間前頃から降り出した雨は次第に強まり、レース前から選手たちの体力を奪っていく。
今回の広島森林公園では、早い段階で勝負が決まってしまう可能性がゼロではなった。しかし、気温が非常に高くなるという予報のため、レース前半で消耗して終盤に行き着かなくことを懸念し、各チーム大きな動きがないことも予想された。
レバンテフジ静岡は、鈴木 龍をエースとした。また、アシストには調子の上がってきた野宮を中軸に据える。他チームが序盤から逃げ集団を形成する場合には、各選手とも反応して展開を逃さないようにしたい。また、怪我明けの復帰戦となるチームキャプテンの佐野にとっては、勘を取り戻すためのレース。夏以降の連戦に向け、弾みをつけておきたい。
レースは、予定より10分遅れの11:35にスタート。
1周回完了時、既に大きな動きがあり、10名程度の逃げ集団が形成された。チームではその後続となる大集団の先頭に龍と野宮が位置しており、スタートゴールを超えたところで龍が先頭集団にブリッジした。その後、先頭集団は17名にまで膨らむ。逃げに複数名を入れ込んでいるチームが多数あり、1名のみのレバンテフジ静岡は不利な状況だ。
人数を多く揃えた有力チームたちは、要所で抜け目なく攻撃を仕掛けてくる。単騎で先頭集団へ入り込んだ龍は、一人でこの動きをすべてチェックしなければいけない状況だった。3周回と5周回での中間スプリント賞では周囲の動きをチェックしつつ、それぞれ2位となったものの、後半戦へ向けて脚を削られてしまった。また、レース中盤あたりからは、メイン集団から脱落する選手が出始め、チームの中からは高梨、佐野がリタイアした。
7周回目の中間スプリントで、先頭グループが2つに割れる。龍は先行した6名を必至に追うが、各チームをチェックし続けていたため消耗は激しく、またメカトラブルも重なってしまい、千切れる結果に。補給ポイントでバイクを乗り換え、リスタートした時には集団は遙か先だった。
強い日差しがコースへ降り注ぎ始めたレース最終盤、不安定な天候に各選手とも体力を奪われ続け、野宮と西村も集団からこぼれたことで足切りに。海野も残り1周のところまで粘ったが、同じく足切りでのリタイアとなった。
ラスト1周、KINAN Cycling Teamの新城 雄大選手が飛び出し、そのまま1着でゴール。4位までをKINAN Cycling Teamが占めるという、チームとしての仕上がりを見せつける結果に。出走者の半数ほどしか完走者がいないという、非常にサバイバルなレースとなった。
レバンテフジ静岡は、鈴木 龍が25位でフィニッシュ。
龍をエースとして展開を作りたかったが、アシストのパフォーマンスが追いついていないことを痛感するレースとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響でレース頻度が少なく、レース強度に対応しきれていないという実情はあるが、それは他チームも同じ状況である。チーム全体として、レース強度に順応できるように今後のトレーニングを積み重ねていきたい。
SNSやYouTubeにて、応援頂きありがとうございました。明日もどうぞご声援、宜しくお願い致します!
Photo by 三井 至