2021JCL 広島トヨタ広島クリテリウム

ジャパンサイクルリーグ第4戦。広島の市街地を駆け抜ける、広島トヨタ広島クリテリウムが開催されました。
レバンテフジ静岡は佐野、鈴木龍、野宮、西村、海野、高梨が出走。鈴木 龍が、宇都宮大会の際と同様の、悔しい4位ゴールという結果になりました。

レースレポート

昨日とは打って変わって、快晴となった広島市西区。市街地とあって、大勢の観客がコース周辺に集まった。ソーシャルディスタンスをとった上で、この人数の前でレースを行える喜びを噛みしめる。
 
本日も、龍をチームのエースに据える。ラストで龍を発射するためには、レース内での位置取りが非常に重要だ。前日のレース中、徐々にレース勘を取り戻せたという西村、海野をアシストの主軸にしつつ、逃げが出た場合には他の選手も対応し、エースの龍をゴールまで連れて行くことを目標としてレースに臨んだ。
 
照りつける太陽に選手が体を焼かれる中、13:00にレースがスタート。
初めの一周回目は、コース確認も兼ねてローリングスタート。2周回目へ入りリアルスタートが切られると、すぐに各チームでアタックする動きが開始される。序盤で作られかけた逃げに海野がブリッジを試みたり、佐野が前方に位置しコントロールに加わろうとしたりなど、積極的にアプローチしていくもののなかなか次につながらない。5周回目、海野が先頭集団に入り込んで最大11名のエスケープ集団が形成。このまま8周回目の中間スプリントポイントに向かうかと思われたが、海野はコーナーで落車。しかしニュートラルにより、翌周回に無事復帰した。その直後に飛び出した3名の逃げが、終盤まで先行し続けることとなる。この逃げグループを西村が単独で追走したが追いつかず、ブリッジは失敗に終わった。その後も集団は一つのまま、宇都宮ブリッツェンとスパークルおおいたが中心となり、15～30秒のタイム差をキープしながら、集団を追走する。
 
佐野がリタイアして1名を失ったレバンテフジ静岡は、できる限りチームでまとまって走行。終盤へ向けて、レースの流れを伺っていた。残り10周回を過ぎた頃から、ゴールに向けて徐々に集団のペースが加速し始めていく。チームから一人、また一人とリタイア者が現れ、残り8周回の時点で龍が単騎となってしまった。その後も、エスケープ3名を追い続けるためにメイン集団のペースは上がり続け、ラスト5周を切る頃には集団の人数が非常に少なくなっていた。ラスト3周を残し、メイン集団を牽引してきたチームから、仕事を終えた選手たちがドロップしてゆく。その中で主導権を握ったのは、前日も活躍したKINAN Cycling Team。先頭集団とのタイム差を、急激に詰めていった。
最終周回、メイン集団は10数名に絞られる。このメンバーの中での激しい位置取り争いに、龍も加わった。最終コーナーの立ち上がり、集団スプリントが開始。終始盤石な体制を築いていたスプリンターチームのエース、スパークルおおいたの沢田選手がトップでゴールに飛び込んだ。ゴールスプリントのタイミングが合わず、追い込み切れなかった龍の結果は4着。悔しさが残るレースとなった。
 
2日間を通して、現状は龍に頼る走りとなってしまい、アシスト力の強化という明確な課題が残った。次回、8月に開催される大分でのレースでは、チームとして組織的な動きができるよう準備をしていきたい。
 
SNSで「レバンテフジ」と応援して頂いたり、沿道からもタオルを掲げて頂いたりなど、たくさんの声援を頂けた2日間でした。応援してくださる皆さんへ、喜んで頂けるような結果を掲げられる日が来るよう、これからも努力して参ります。
2日間、ありがとうございました！これからもレバンテフジ静岡を、どうぞ宜しくお願い致します。
 
Photo by 三井 至