JCL BANK LEAGUE 2021 Round2 名古屋ステージ
2021.08.14
JCL BANK LEAGUE 2021 Round2 名古屋ステージ
JCLバンクリーグRound2 名古屋ステージが、雨の名古屋競輪場で無観客にて開催されました。バンクリーグ初参戦のレバンテフジ静岡は佐野、野宮、石井、鈴木史竜の4名が出走しました。
< バンクリーグとは >
バンクリーグは、各地の競輪場(1周400〜500mのバンク)を舞台に開催されるスタジアムレースで、2チーム毎に対戦ゲームを行い、予選、決勝で優勝チームを決定します。
予選は、3チームずつ2つのグループに分かれ、各チーム総当りで2レースを実施。最も勝利数の多いチームが、決勝に進出することができます。
レースは、ポイント獲得周回が2周おきに設定されています。先頭で通過した選手に1ポイントが付与され、合計3ポイントを先取したチームが勝利します。
レースレポート
新型コロナウイルス蔓延の影響により、無観客での開催となった JCLバンクリーグRound2 名古屋ステージ。雨の中、ジャパンサイクルリーグ参戦チームが名古屋競輪場へ集った。
レバンテフジ静岡が走る予選は、Aグループ。KINAN CYCLING TEAM、那須ブラーゼン、レバンテフジ静岡の中から1チームが決勝に進む。
初戦は、今回ホームレース開催のKINAN CYCLING TEAMと争う。バンクでのレースに慣れていない選手が多数のレバンテフジ静岡は、相手チームの様子を見ながらチャンスを伺うレースを心掛ける。
1周のローリング(予備周回)を経て、本格的にレースがスタートすると、一気にスピードが上がる。ポイント周回の1周前、隊列の中から史竜が抜け出す。しかし、これにKINAN CYCLING TEAMのトラックスペシャリストである荒井選手が、即座に反応。2人で迎えた最初のスプリントポイントは、スプリント力とトラックレース経験に勝る荒井選手に先取された。荒井選手はそのまま逃げ続け、2ポイント目も獲得。レバンテフジ静岡は、窮地に追い込まれてしまった。
3回目のポイントに向けて、佐野と石井が1ポイントを奪取するべく抜け出しを図るが、KINAN中島選手がこれに反応し、3名でのスプリントへ。佐野が石井を発射すべく牽引するも、中島選手のスプリント力に及ばず、最後のポイントを奪われる結果に。雨でスリップする路面に躊躇した石井は、あと一息のところで追い抜くことができず1敗を喫した。
この時点で、先に那須ブラーゼンに勝利していたKINAN CYCLING TEAMが、グループ内2勝をあげ決勝進出が決定。レバンテフジ静岡のバンクリーグ初参戦は、予選敗退となった。
初戦でストレート負けを喫したレバンテフジ静岡、2戦目は那須ブラーゼンに対する。
1戦目と同じく、番手(後方)を取る作戦でレース展開を慎重に伺う。
ポイント周回に入る手前で、那須ブラーゼンの選手が集団から抜け出しを図り、これを石井がチェック。那須ブラーゼンはもう1名を先頭へ送り込み、3名の逃げが形成される。2対1では分が悪いと判断した佐野が野宮を牽引して猛追。追いつきざまに発射された野宮が、最初のスプリントを制して1ポイントを奪取した。
その後、集団は一つに。牽制し合う中から抜け出た佐野が、追走してきた那須ブラーゼンの金子選手に競り勝ち、2ポイント目も獲得した。そのまま、2人はスピードに乗って集団から飛び出す形に。ここまでは、レバンテフジ静岡が優勢でレースを進め、ストレート勝ちの可能性も秘めていた。
しかしここで、抜け出した佐野と金子選手が牽制、追走してきた集団に吸収されアドバンテージを失ってしまった。このタイミングで、那須ブラーゼンの谷選手と島野選手が抜け出し、カウンターアタック。これを史竜がチェックに入るも、1対2の不利な状況となってしまった。史竜はゴール前で2名と競うも、1歩及ばず島野選手に1ポイントを奪われてしまう。
お互い1勝をもぎ取りたい中、先行する3名の中から谷選手が独走を開始。2ポイント目、そして決勝点の3ポイント目も連取される結果に。ロードレースでも現在非常に調子が良い谷選手に逃げ切られ、逆転負けとなってしまった。
決勝戦を制したのは、スパークルおおいた。今期のバンクリーグ、2度目の優勝を決めた。
レースで周回を重ねるうち、選手たちは徐々にバンクでの走行に慣れていったが、勝ち切ることができなかった。次戦の宇都宮ラウンドでは、今回の反省点を活かし、自分たちの走りでバンクリーグでの初勝利を掴み取りたい。
無観客での開催となりましたが、YouTube配信やSNSにてたくさんの応援を頂き、ありがとうございました!