三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム
2021.10.09
三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム
ジャパンサイクルリーグ第8戦、おおいたいこいの道クリテリウムが、大分駅前にて開催されました。
レバンテフジ静岡は、佐野、野宮、西村、石井、海野、高梨の6名が出走。中盤に発生した落車により、各チームの明暗が分けられました。
レースレポート
今年も開催となった、『OITAサイクルフェス!!!2021』。2日間に渡り開催される本レース、初日のクリテリウムレースは、大分駅前のシンボルロードであるいこいの道にて開催される。
三菱地所おおいたいこいの道クリテリウムのコースは、1箇所だけ180度のターンがあるものの、テクニカルなコーナーは少ない。道幅も広く走りやすいため、終始ハイペースな展開が予想される。そのため過去の展開を振り返っても、逃げ切りで勝負が決まったことはなく、最後は集団スプリントでの勝負になる可能性が高い。また、今回はジャパンサイクルリーグ参加チーム以外にも5チームが加わり、出走人数が普段よりも多くなる。いつも以上に、集団内での位置取り争いが鍵となりそうだ。
レバンテフジ静岡は、各チームの動きを慎重に見極め、最終局面の動きに対応できるよう意識しながらレースに臨んだ。
今回はパレード走行のない、マスドスタート。11:30に号砲が鳴らされ、レースが開始した。
序盤、各チームの選手が積極的にアタックを仕掛けるが、逃げては捕まりを繰り返し、集団はひとつのままレースは進行していく。
集団前方では、マトリックスパワータグの選手が集まりはじめ隊列を固める。レバンテフジ静岡も、佐野を初めてとして前方での位置取りを試みるが、予想通り集団内の位置取りが激しく、定常的にチームの隊列を形成することが難しい。10周目に設定された1回目のスプリントポイントは、スパークルおおいたの孫崎選手が先頭で通過した。
その後もレースは、終始ハイペースで展開し続ける。集団内では常に激しい位置取り争いが行われ、一度でも後方に落とされてしまうと、レースから脱落する確率が一気に高まる。チームでも脱落する選手が出はじめ、野宮、石井がレース中盤でリタイアを喫してしまった。
レースは中盤まで膠着状態。しかし、2度目(残り20周回)のスプリント周回で、勝負に向けて集団のスピードが上がる中、コーナーで落車が発生。これに、西村が巻き込まれた。先頭を牽引するマトリックスパワータグは、安原選手がスプリントポイントを獲得すると更にペースアップし、ここまで一団となって走行していた集団をバラバラに分裂させる。レバンテフジ静岡は、全選手が中ほどより後ろにポジションを落としていたため、20名程度になった先頭に選手を送り込むことが出来なかった。落車のあった西村は、ニュートラルを利用して1周後にレースへ復帰。しかし、先頭グループはハイペースを維持し、後方グループが追いつくことは難しくなってしまった。
レースはそのまま最終盤、先頭集団は若干数を減らすも、20名程のままゴールスプリントに。優勝は、宇都宮ブリッツェンの小野寺選手。レバンテフジ静岡の最高位は、海野の29位。佐野37位、西村38位で、3名が完走という結果だった。
ハイペースなレース展開の中、落車時に、全選手が集団後方に位置していたことが今日のレースの明暗を分けた。クリテリウムレースでの位置取りの重要性を再認識するとともに、集団前方で展開できるスキルと、パフォーマンスを引き続き強化していきたい。
明日は起伏を多く含んだロードレース。応援をどうぞ、宜しくお願い致します!
Photo by 三井 至