RACE REPORT レースレポート

2021JCL 大田原ロードレース

2021.11.06


2021JCL 大田原ロードレース

会場湯津上支所周辺特設周回コース
距離116.1km(7.74km×15周回)
出走52名
出走メンバー佐野、鈴木 龍、石井、鈴木 史竜、海野、高梨

今年開幕したジャパンサイクルリーグも、残すところあと2戦。初開催となった大田原ロードレースへレバンテフジ静岡が参戦し、佐野 淳哉、鈴木 龍、石井 駿平、鈴木 史竜、海野 晋作、高梨 万里王の6名が出走しました。キャプテンの佐野がレース序盤に出来た逃げ集団に入り込み、終盤まで積極的な姿を見せました。

レースレポート

先週開催された湧水の郷しおやクリテリウムに引き続き、初開催された大田原ロードレース。栃木県大田原市で設けられた特設コースを15周回し、116kmの距離を選手たちが競い合う。
11月という事もあり寒さが懸念されたが、現地は秋晴れの暖かな日差しが降り注ぎ、穏やかな天候に恵まれた。12:00に号砲が鳴らされると、まずは2kmのパレード走行。のどかな風景の中を、選手たちの車列が走り抜けていく。

リアルスタートを切ると、集団は一気にペースアップ。縦に長く伸びた集団の前方で、石井が積極的な動きをみせる。1周回目を終える直前、石井が集団からの抜け出しを試みる。これに同調する選手は現れず集団へ戻ったが、この動きが契機となり、各チームともアタックの応酬となった。
2周回目に佐野が抜け出したタイミングで、KINAN CYCLING TEAM 山本 大喜選手と花田選手、スパークルおおいた 孫崎選手と宮崎選手、チーム右京相模原 石原選手といった、力のある選手たちが協調して先行を開始。そこへVC福岡の本多選手も加わり、7名の強力な逃げ集団が形成された。エスケープにメンバーを乗せられなかった、地元チームの宇都宮ブリッツェンと那須ブラーゼンは追走をかけるも、リーグの総合リーダーである山本 大喜選手を先頭へ送り込んだ、KINAN CYCLING TEAMが厳しくチェック。3周回目に入る頃には、メイン集団は逃げを容認した。集団を那須ブラーゼンと宇都宮ブリッツェンがコントロールを続け、レース中盤まで膠着状態で進行することに。

半分までレースを消化した頃に1分ほどまで開いていたタイム差だったが、メイン集団は各チームが選手を出し合いペースを挙げ続けた。先行7名から疲労の色が見え始めると、宇都宮ブリッツェンのエース増田選手が牽引する集団はがすぐさま逃げをキャッチ。レースは振り出しへと戻された。
残り3周回のタイミングで、チーム右京相模原の小石選手が抜け出したことにより、11名が集団となってメイングループから飛び出す。ここまで10周回以上を逃げ続けていた佐野は、この先行グループに入り込むことができず、後続集団でゴールを迎えることとなった。
レースはその後、11名の逃げが7名まで絞られてスプリント勝負に。地元チームである宇都宮ブリッツェン増田選手と那須ブラーゼンの西尾 憲人選手を抑えて、ヴィクトワール広島の阿曽選手が、今シーズン初優勝をチームにもたらした。レバンテフジ静岡は、佐野が14位、集団で終始粘り続けた鈴木 史竜は22位ゴールという結果となった。

前回に続いて、佐野が力強い走りを見せるレースとなった。積極的に逃げに乗って有力選手と渡り合うなど、彼本来の持ち味を活かせるところまで、以前に近い調子を取り戻すことができている。
しかし、佐野のこうした動きに他のメンバーが対応できていないという状況が、如実に現れるレースでもあった。先輩選手の走りから学び、今後に活かしてほしい。

次はついにJCL最終戦。1年間の集大成となる走りをお見せできるよう、選手一同頑張ります。応援をどうぞ、宜しくお願い致します!

写真:海野 一治